このページの本文へ移動


農薬検査部について

農薬の検査技術に関する調査研究報告

平成18年度

① 農薬登録に係るOECDテストガイドライン等の国際的枠組の策定に当たり、これが我が国へ導入された場合の可否の検討

水産動植物への影響評価に係るテストガイドラインの開発・検証

  • 幼若ホルモン様農薬のミジンコ類に対する影響調査 (PDF:406KB)
     OECDテストガイドライン211(TG211)の改訂案について、その試験法の問題点等検証を行った。幼若ホルモン様農薬を供試した結果、オオミジンコの21日間累積産仔数は供試濃度に相関して低下すると共に、産仔中の雄の割合も供試濃度に相関して増加しており、産仔数が半減する濃度と産仔の半数が雄となる濃度は比較的近いものになることがわかった。また、供試農薬の暴露を止めるとその影響が回復することが確認された。さらに、供試するオオミジンコの系統によってその感受性に違いがある可能性も示された。

作物残留試験に係るテストガイドラインの改善・整備

  • 農作物の加工調理による農薬の残留量の変化について (PDF:173KB)
     加工調理による残留農薬量の変化について、コメを対象として検討を行った。
     まず、供試した5農薬(BPMC・MEP・フサライド・イソプロチオラン・エトフェンプロックス)の玄米、精米及び飯中の農薬について、GC-MSを用いた残留分析法を検討した。その結果、GC-MS測定では、内部標準法より絶対検量線法の方が測定誤差が少なかった。また、添加回収試験では、玄米で61~75%、精米で54~58%、飯で61~67%という結果が得られ、やや低い回収率となった。
     次に、精白試験を行い、2ロット分の精米の農薬残留量を測定したところ、分析値にロット間で有意な差が見られた。

② 残留農薬基準の対象品目拡大等に対応した新たな検査手法の開発

補助成分に含まれる有害成分の検査手法の開発

  • 農薬製剤中におけるダイオキシン類の分析法の確立 (PDF:147KB)
     農薬原体を用いたダイオキシン類分析法の検討により得られた知見を基に、農薬補助成分中ダイオキシン類の分析法を検討した。
     今年度は、夾雑物除去のための前処理操作について検討し、目視又は秤量による確認試験を実施した。その結果、全6種類の補助成分に対して、硫酸シリカゲルカラムクロマトグラフィなど5種類の前処理操作を施すことにより十分な精製効果がみられた。

③ その他の研究課題

農業資材を経由した農薬汚染防止対策

  • クロピラリドの作物体残留量の把握 (PDF:233KB)
     平成18年度先端技術を活用した農林水産高度化事業「飼料及び堆肥に残留する除草剤の簡易判定法と被害軽減対策の確立」に参画し、除草剤クロピラリドの作物残留分析法の検討及び作物残留試験を実施した。
     キャベツ及びレタスを用いて残留分析法を検討した結果、アルカリ性下含水メタノールで抽出しHLBカートリッジカラムを用いて精製後LC/MS/MSで測定することにより、良好な結果が得られた。
     また、クロピラリド残留堆肥を施用して栽培したキャベツ及びレタスについて、作物残留試験を実施したところ、残留量は全て定量限界(0.01ppm)未満であった。

▲このページの先頭に戻る