農薬検査部について
第4回農薬GLP研修会
概要
農薬GLP研修会は、一般社団法人日本QA研究会及び農薬工業会共催により、農薬GLPに関する理解を深めるため2年に1回開催されています。2023年2月3日に開催されました本研修会において、FAMICより以下演題について紹介しました。農薬GLPの理解を深めるにあたり参考にしていただければ幸いです。
プログラム
研修会資料
- 演題1: 最近の農薬GLPに関する話題 その1(PDF:1,488KB)
- 演題2: 最近の農薬GLPに関する話題 その2(PDF:1,559KB)
- 演題3: GLP調査事例及び指摘事項について(PDF:1,079KB)
- 演題4: 近年のOECD-GLP検討状況について(PDF:1,963KB)
輸出促進のためにCodex基準値や輸出先国のインポートトレランスを得るための勉強会
開催趣旨
近年、我が国では農林水産物・食品の輸出拡大のために実行戦略をまとめ、基本的な考え方の一つとして「政府一体として輸出の障害を克服」を掲げ、海外の残留農薬等の基準に適合した防除体系への転換等の体制整備を実行しています。また、工程表にはコーデックス残留基準の策定の推進を含んでおり、輸出先国に残留農薬基準が設定されていない場合や基準が厳しい場合にはインポートトレランスの設定を申請しています。 コーデックスや欧米先進国等では、農薬の残留基準値は、使用基準のうち最大残留濃度をもたらす条件で実施した作物残留試験に基づき、基準値設定のための残留物の定義に含まれる化合物について設定されます。また、その安全性を確認するために、暴露量推定のための残留物の定義に含まれる化合物の暴露量を推定しています。 このような情勢の中、コーデックス残留基準や輸出先国におけるインポートトレランスの策定をより科学的かつ迅速にするため、コーデックスに残留基準を提案するJMPRによる科学データの評価のポイントを例に使用して勉強会を開催しました。その資料を掲載いたしますので参考にしていただければ幸いです。
プログラム
1.イントロダクション ●農薬の残留基準値の必要性 ●JMPRにおける評価の役割分担 ●JMPR、EU、米国、日本における評価の特徴の例 講師:国立医薬品食品衛生研究所客員研究員 山田 友紀子 2.第1部 ●農薬ラベルと作物残留データ ●作物残留試験での分析値の報告 講師:FAMIC農薬審査統括官 入江 真理 3. 第2部 ●暴露評価のための残留物の定義と規制のための残留物の定義(基準値の対象)の考え方 講師:国立医薬品食品衛生研究所客員研究員 山田 友紀子